先日、MPK mini3をスタジオ練習に持っていき使用しました。
僕はもともとギターなのですが、今回スタジオ練習に入ったバンドはギターが二人いて、ギター以外の音が入っている曲が多かったので思い切ってMPK mini3を持っていくことにしました。
MPK mini3が他のシンセよりもスタジオで重宝する理由
軽量小型キーボード
普通のキーボードよりはるかに軽く小さいです。僕のようにギター等他の機材も一緒に持っていくことを考えると小型キーボードはとてもありがたいです。
もちろんMPK mini3だけでは音が鳴りません。そこでノートPCとオーディオインターフェイスを持っていきました。
アダプター類を含めても鞄一つに収まる程度なので、普通のキーボードよりも持っていきやすいと思います。
より軽量を目指す人はiphone ipad用のカメラアダプタでiphone ipadにつなぐ方法もあります。
キーボードの音色を事前に用意できる
付属のMPC BEATと付属音源を使用して事前に音色を用意しておくことができます。
これがとても重宝します。スタジオのキーボードをレンタルした場合は時間の関係上プリセットを使うくらいしかできませんが細かく音色。リバーブ、ボリュームをあらかじめ設定することができます。
もちろんPCでその場でも修正可能ですし、MPK mini3実機のツマミでボリュームをコントロールできます。ほかのエフェクトなどもツマミに割り当てることができます。
25鍵で足りない音はパッドを使える
MPK mini3には25鍵と8つのパッドがあります。
もちろんオクターブを上下するボタンがついているので演奏中に操作することは可能ですが、演奏内容によっては同時に高い音と低い音を出さないといけない場合もあります。
その時にはパッドに音を割り当てて同時に演奏することができます。
パッドに音を割り当てて鍵盤と同時に演奏
ミニキーボードを手に入れてから1ヶ月半くらい。
ようやくちょっと弾けるようになったけど、まだまだ先が長そう。
ゆっくり弾くと、もの悲しく聴こえるのはピアノの仕様でしょうか?#mpkmini #mpkminimk3 #lovelive #スノーハレーション pic.twitter.com/GH4Vl5364x— ゆき@ミニハムストラトキャスター (@auto__graph) December 7, 2020
こちら僕がスノーハレーションのイントロを弾いている様子です。
パッドには低い音階を割り当てて鍵盤と同時に演奏していますが、さいごのフレーズの前に握のボタンを押しているのが鍵盤のオクターブを高くするボタンです。
ちなみにパッドに音を割り当てるのはMPC BEATSを使用します。オクターブやスケールなどを割り当てることができて、和音なども設定可能。かなり自由度が高いです。
曲の途中で音色を変更する
MPK mini3では音色を変更する際にMPC BEATSでトラック別に音色を作りこんでおき、演奏時に別のトラックに選択指定するという形で音色を変更します。
別トラックに変更するやり方もパッドを使用します。実機右上のPROG CHANGEというボタンを押すと先ほどのパッドで音を出せる状態からパッドでトラック選択する状態に切り替わります。この状態でパッドを押すとトラックが切り替わります。また、脳一度PROG CHANGEボタンを押すとパッドで音を出せる状態に切り替わります。
スタジオで実際にMPK mini3を使用した感想
スタジオについてからの準備について
カバン一つの荷物だけでキーボードを持ち運べれるのはとても良かったです。
ただ、今回はギターと一緒に持って行ったので準備片付けにどうしても時間がかかってしまいました。
- ノートPCを起動させ電源アダプタとオーディオインターフェイスとMPK mini3をつなぎます。
- X軸のキーボードスタンドにMPK mini3をのせて使用しやすい位置に配置。
- MPC BEATSを開き音色を作っておいたプロジェクトを開きます。
この時にすでにオーディオインターフェイスとMPK mini3をPCにつないでおいてください。後からだと認識してくれません。 - オーディオインターフェイスの出力からミキサーのインプットへシールドをつなぐ。
- ミキサーで音量調整、各音色の音量とエフェクトを確認調整する。
これの他にギターのチューニングやアンプセッティングなどがあり時間がかかってしまいました。とくに3番のところは要注意です。MPC BEATSを再立ち上げする必要がありました。
バンド演奏について
音色も音量も問題ありませんでした。今回はコピーをしましたが、原曲に結構似せることができました。
音色を変えたり、PROG CHANGEボタンを使ってパッドでの演奏と切り替えたりするのは少し慣れが必要ですね。バンド練習の後半くらいには曲の流れの中で操作できるようになりました。
今回はキーボードパートはやさしい曲ばかりで大丈夫でしたが、速い曲で連打するような場合には鍵盤が重く感じるかもしれません。
ストリングスパートをバンドに合わせて弾くこと自体初めてでしたが、力加減とか難しかったです。そしてはなしには聞いていましたが、ストリングスパートはかなりリズムのズレに対してシビアに演奏する必要があります。少しのズレがとても違和感を出してしまうのでもっときっちりと練習するべきだと思いました。
ゆっくりなところでのストリングスパートはボリュームツマミを駆使してギターのボリューム奏法的に演奏した方がいいかなとも思いましたが、まずは安定して弾けるようになってからの課題ですね。
MPK mini3のスタジオでのバンド演奏のまとめ
ツインギターのバンドのギタリストにおススメです。
実際に使用してみて感じたのはキーボーディストとしてスタジオに入ってメイン機材と考えるなら25鍵ということで難しいですが、ギターの合間に少しキーボードの音を入れるという具合ならMPK mmini3がちょうどいいかと思います。
今回のスタジオ練習ではLisaの炎などを演奏しましたが、ピアノパートで2音くらい簡略しただけで問題なく演奏できました。
必要な時にキーボードに切り替えて音を出すことでバンドの音楽性を広げることができることがとても大きかったです。
バンドでキーボードが必要な部分というのはよっぽどピアノメインの曲じゃない限りこのMPK mini3でだいたいは賄えるかと思います。
さらにフィンガードラムさえ覚えれば、打ち込みドラム的演奏もバンドの一か所に組み込むこともできます。
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